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第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)男子日本代表 予選グループフェーズ 第2戦はフランスに惜敗

ⒸFIBA
涙があふれそうな試合だった。いや、あふれていたかもしれない。
会場は開催国フランスの応援団による大きな声援に包まれ、超アウェーの戦いだった。その中でも、東京五輪で銀メダルを獲得したフランスを、日本代表は最後の最後まで苦しめ、延長にまでもつれこむ激闘を繰り広げた。日本のバスケが世界と戦えることを証明した、記憶に残る試合だったのではないだろうか。

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国歌が流れるなか、目をつぶる富樫勇樹選手が大きく映し出される。緊張感のある立ち上がり、開始0秒からインテンシティの高さを見せ、気迫あふれるディフェンスを見せたのは日本だった。注目のフランス代表、身長222cmのウェンバンヤマ選手を、八村塁選手やジョシュ・ホーキンソン選手が巧みなディフェンスで苦しめる。
富樫選手が3Pをシュートを決め、同点に追いついたあとは一進一退の攻防で、日本は必死に食らいついた。NBAで活躍するルディ・ゴベア選手のダンクシュートを、渡邉飛勇選手が完璧なブロック。吉井裕鷹選手は果敢にリバウンドに飛び込む。河村勇樹選手がルーズボールに飛び込み、攻めては29得点のチームハイをたたき出した。八村塁選手が二度のアンスポーツマンライクファウルをで退場になってしまったが、日本の団結力は変わらなかった。渡邊雄太選手の出場時間は44分44秒におよび、5得点8リバウンド2スティールとチームに貢献した。

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何度も勝てると思った。しかし勝利の女神は微笑まなかった。集中したチームディフェンスがフランスを苦しめたものの、延長までもつれこむ死闘を90対94で制したのはフランスだった。
河村選手は「個人の力でチームを勝たせることが出来なかったのでまだまだ成長しなければと感じています。次のブラジル戦ではこのフランス戦での経験を糧にして必ずベスト8(決勝トーナメント進出)という目標を達成したいと思います」と、公式コメントを出している。

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ふと思い出した。河村選手が特別指定選手として横浜ビー・コルセアーズに加入し、船橋アリーナで試合をしたときのことだ。試合後の記者会見が終わろうとするとき、「ひとついいですか」と自ら話し始めた。当時、戦績のよくなかったことを受け、「このチームはここで終わるようなチームではない。近い将来、必ず強くなる。必ず強豪チームになると確信しています」と熱く語ったのだ。ポイントガードというポジションでの責任感と、年齢は関係なく自分のチームにフォーカスする気持ちが、この言葉を生んだと思っている。
あのときから強い気持ちは変わらない。河村選手はいま、ブラジル戦に勝つことだけに集中しているだろう。

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この試合で見せた闘志は、絶対に次の試合につながる。目標であるベスト8に届くか否かは、本日のブラジル戦の結果にかかっている。勝利は絶対条件であり、得失点差で優位に立つには1点でも多く得点をあげたい。試合開始は18時(現地時間11時)。フジテレビ系列で17時45分から放映、TVerでも17時半から配信される。日本のバスケ界の新たな歴史を、チームが切り開いてくれるはずだ。その目撃者になろうと思う。
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