ろけぷれ!
VOl.23『RAILWAYS』の舞台、出雲を探れ
ホントにおべたわ~感動の名作「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」の舞台を探れ!

(C)2010「RAILWAYS」製作委員会
「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」
絶賛上映中!
作総指揮:阿部秀司
監督: 錦織良成
脚本: 錦織良成 ブラジリィー・アン・山田 小林弘利
キャスト:中井貴一 高島礼子 本仮屋ユイカ 三浦貴大 奈良岡朋子
配給:松竹
製作委員会:ROBOT、博報堂DYMP、松竹、テレビ朝日、小学館、日本海テレビ、衛星劇場、京王エージェンシー

(C)2010「RAILWAYS」製作委員会
可愛い娘や、美しい妻。そして実母よりも会社が大事な中井貴一。前半は嫌な男を好演!これが後半俄然生きてくる。
ナカ:いやあ、先生空前のブームですねえ。
茶柱:なにがですか?
ナカ:てっちゃんですよ、てっちゃん!
茶柱:え?黒柳徹子がブーム?
ナカ:ちゃうでしょ!てっちゃんですよ。てっちゃん。
茶柱:ああ、今ブームの坂本龍馬!そのブームつながりの海援隊。海援隊といえば武田鉄矢!ってことで、てっちゃん?
ナカ:チッ!
茶柱:え?ちゃうの? うーむ。じゃあ、川上哲治? 出川哲朗? いずれもてつちゃんでしょ?
ナカ:もう、よろしいでしょうか?
茶柱:は~い。
ナカ:と、いうことで鉄道趣味の人々を鉄ちゃんというのでごじゃる!
茶柱:ほえ~~。
ナカ:と、いうことでそんな話題のキーワードが映画になったといっても過言ではありません。
茶柱:ほえ~~。
ナカ:それがこの映画!「RAILWAYS」です。
茶柱:そ、そういうことです!
ナカ:そういうことで今回は我らが「まいぷれ」特捜班こと、島根、出雲のまいぷれスタッフが全面協力でございます。
茶柱:島根って、シネマに似てるよね。
ナカ:ええ、語感がね。
茶柱:島根のスタッフの皆様。いずも、いずもお世話になりますけんね。
ナカ:それ出雲?にかけてる?
茶柱:そこはつっこまないで~~。では早速、本題に入りましょう~! この作品、中井貴一さん演じるエリートサラリーマンが……。
ナカ:かなり冷酷でイヤなサラリーマンです。
茶柱:まあ、その彼が紆余曲折ございまして故郷の島根で50歳で……。
ナカ:49歳です。
茶柱:その49歳の男が電車の運転士になるといった内容です。なんかほんわかあったかい気分で最初から最後までいっちゃうような物語かと思いきや……。いやあ中々、濃いドラマでなあます。
ナカ:ほんとですよね、中井貴一さん演じる主人公はスゴ腕のエリートサラリーマン。家族も顧みない冷徹な仕事人間。前半のかなりの時間を割いて中井貴一さんの複雑な思いをじっくり描いていましたね。
茶柱:そそ、あのあたりがこの映画に重みを感じさせているんだよね。
ナカ:妻役の高島礼子さんや、本仮屋ユイカちゃんも素晴らしい演技をみせてくれました。なかでもお母さん役の奈良岡朋子さんが凄すぎますね。
茶柱:そそ、この人がでてくるだけで画面がぐぐう~~と引き締まっちゃうからほんとスゴイ。この映画、事の起こりは、この奈良岡さん演じる母親が病気になり、中井さんが東京から郷里の島根に帰ることとなるのですわ。
ナカ:そこでかつての夢。電車の運転士になるといったストーリー。
茶柱:最初のシーン感動的でしたねえ。
ナカ:はい。電車にふううっと陽が差し込むビューティフルなシーンでした。
茶柱:その撮影が行われたのがこの電車でござる。デハニ系と呼ばれるキュートな電車!

(C)まいぷれ出雲班
映画に出てくる「デハニ50型」の内部。

(C)まいぷれ出雲班
現在は見学のみできるとよ!

(C)まいぷれ出雲班
中井貴一になりきっているまいぷれ出雲スタッフ。
出発進行~~~!

(C)まいぷれ出雲班
デハニは出雲大社前にて見学可能ですっちゃん!
勝手に出発進行~~だっちゅうの! 注!現在デハニ系の運行はされておりましぇん!今回、映画のために特別運行されたそうです!
ナカ:あああ~~いい雰囲気!冒頭のシーンが頭に浮かびます。
茶柱:とにかく、もう一人の主人公は電車といっても過言ではありません!
ナカ:田舎をのんびりと走っていく一畑電車がとにかく絵になる!
茶柱:一畑電車!島根じゃあすげえ有名な電車なんだよ!まあ、船橋でいう・・・新京成??ちゃうか・・・。この映画では一畑電車=バタデンと呼んじょります!

(C)2010「RAILWAYS」製作委員会
デハニ50型を使用しての撮影風景

(C)2010「RAILWAYS」製作委員会
デハニ、3000系、5000系がずらりならんだ素敵なショット
茶柱:そして主人公の実家があるバタデンの駅がここなのら!!!!!

(C)2010「RAILWAYS」製作委員会

(C)まいぷれ出雲班
茶柱:おお、出雲取材班!ようさがしてくれました! 左が映画の一場面。そして右が取材班が撮ってくれた画像ぢゃ
ナカ:あらま、本当にあった駅なんですね! 小さくてかわいい。
茶柱:奈良岡朋子おばあちゃんの家がこの近所にあるって設定ですね!

(C)まいぷれ出雲班
いのなだ駅でごじゃる!

(C)まいぷれ出雲班
そして!
この駅のベンチこそ映画の中盤。中井貴一さんが人生について思案するベンチなのだ!

(C)まいぷれ出雲班
この石段の道をおりて奈良岡朋子おばあちゃんの家はある。(という設定)
ナカ:これこれ、この階段!
何度もでてきましたよね~
茶柱:いのなだの無人駅の下の印象的な石段!
ああ映画と一緒だ!!
(当たり前だのクラッカー!
※平成生まれじゃわからないギャグ…さぶ)
ここを降りて奈良岡朋子おばあちゃんの家にいくのだ!

(C)2010「RAILWAYS」製作委員会
お前は小さい頃バタデンの運転士になりたい言うてたわあと奈良岡朋子さんが中井貴一さんに語る

(C)2010「RAILWAYS」製作委員会
おばあちゃんは重い病気なんだと娘の本仮屋ユイカちゃんに告白する中井貴一お父さん
茶柱:映画は49歳の男が電車の運転士になる!という夢を主軸に後半は二代に渡る親(奈良岡朋子)と子(中井貴一)。また、親(中井貴一)と子(本仮屋ユイカ)。そして夫婦といった絆がテーマになってくるのです!
ナカ:そうそう、そのあたりがただの鉄道ムービーとはちがうんですよね。
茶柱:電車はそれぞれの主人公。そしてその主人公たちが歩む人生はレールそのものなのだ!
ナカ:線路はつづくよ~~~どこまでも~~ですよね。
茶柱:人生だなあ~~~。
ナカ:病気の奈良岡朋子おばあちゃんを介護する宮崎美子さんも印象的な役でしたね!
茶柱:そそ、印象的といえばもうひとり。中井貴一さんの同僚の若者!三浦貴大クンも良
い味だしてるよ~!貴一、貴大!貴、貴つながりだよね~~
ナカ:あ、私の名前にもあります!貴!
茶柱:貴乃花…だったか?

(C)2010「RAILWAYS」製作委員会
デハニをバックに人生を語る運転士たち。三浦貴大クンのお父さんは三浦友和。お母さんは三浦百恵さんだよ
茶柱:疎遠だった夫婦仲もラストでは……。
夫:おう、なんだ乗ってたのか?
妻:あたしたちこのままでいいのかしら……。
夫:ああ、終点まで乗って行けよな
茶柱:この台詞に……。ああああもう駄目だ。涙でスクリーンがみえないけん!
ナカ:と、いうことで、今回のろけぷれ! は中井貴一さん主演の「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」でございましたけん!
茶柱:バイビーじゃけん!

(C)2010「RAILWAYS」製作委員会
おまけ!!

(C)まいぷれ出雲班
中井貴一さん演じる運転士が酔っぱらいを介抱するアノベンチがこれだ~~~
お客さん大丈夫ですか!!! ああーもう呑めネエ~~ ってあのシーンです!

(C)まいぷれ出雲班
デハニの
デ=電動
ハ=イロハのハ
ニ=荷物室
写真の文字の裏側に荷物室があります。
監督の錦織良成さんは、もちろん島根出身!だからこそバタデンを通じ暖かみのある優しい映像がうまれたのだ!ちなみに三浦貴大クンが演じるワカゾーの名前が大吾。ダイゴといえば、島根が舞台の「砂時計」の主人公も大悟だったね~。

(C)まいぷれ出雲班
運転席もパチリ!
錦織良成さんの盟友で、島根をベースに活躍している蛙男商会FROGMANさんが劇場で販売されているパンフレットに特別寄稿してるよ~~もちろんイラスト入りじゃけん!
SPECIAL THANKS 一畑電車株式会社 まいぷれ出雲
TEXT BY 茶柱達蔵