編集部のつぶやき(千葉・船橋・市川・習志野・鎌ケ谷)
ホップのアロマと雰囲気を数学・情報処理学で可視化! 学生がデザインしたオリジナルレシピ
谷津駅近くにあるブルワリー「むぎのいえ」
千葉大学数学・情報数理学研究部門の荻原教授と千葉大学の有志学生のチームが、クラフトビールプロジェクト第2弾として、習志野のブルワリー「むぎのいえ」の協力のもと、数学・情報処理学を駆使したオリジナルレシピのクラフトビールを開発しました!
記念すべきクラフトビール第1弾は、2021年6月に発売した千葉・足利市の100周年記念ビール「あしたのみち」(取材記事はこちら)。「あしたのみち」は、発売開始からわずか1週間で完売!
荻原教授のTwitterでプロジェクトを知った学生たちからの「一緒に作ってみたい」との声にも後押しされ、プロジェクト第2弾が2021年7月から始動。
千葉大生が中心となって開発したオリジナルレシピでいよいよ醸造するということで、取材に行ってきました。
【続報】Chiba Dorado 0 (チバドラドゼロ)に名称が決定!
2022年3月7日(月)から、むぎのいえで店内提供開始。数量限定で楽しめます。
※無くなり次第終了
作りたいクラフトビールの好みにあわせて、全19種のホップから簡単に材料を選べるように
第2弾では、数学・情報処理学を活用したクラフトビールのオリジナルレシピに挑戦!
作りたい味をデザインして材料を選定するのは素人にはとても難しく、醸造家は長年の経験や勘をもとに醸造しています。第1弾では学生のアイデアをもとにしたプロの醸造家によるレシピでしたが、今回は完全に学生主体。
そこで約半年にわたる勉強会を重ね、ホップの香りや雰囲気(スパイシー、ウッディ、華やかさなど)の抽象的な概念を、数学・情報処理学をつかって1枚の相関図にする手法を開発しました!
作りたいイメージから図の選択肢にそって選べば、ホップの品種が簡単に選定できる画期的なものです。
あまりお酒を飲みなれていない大学生でも楽しみやすい味わいを狙ってホップを厳選。
上品な香りと風味であるノーブル感を出すため、マンゴーやパイナップルに近いフルーティーなエルドラドをメインに全3種のホップを配合したそうです。
クラフトビール醸造家からみても通常はしない、珍しい組み合わせのレシピになったのだとか。
ドイツとオーストラリア産の大麦を使用
今回のクラフトビールは、アメリカンスタイルに近い「ジューシー・ペール・エール」。
アルコール度数は5%。明るめの淡い麦色のような、ストローイエローカラーに近い仕上がりになるそうです。
苦みは抑えめで、トロピカルフルーツを思わせる甘い口当たり。
フレーク小麦を使用し、グラスに注いだときに白い泡がしっかりとのります。
120リットル仕込み、約300杯分のクラフトビールができあがる予定です。
醸造過程で出る搾りかすは、習志野の養豚場で飼料に再利用。
むぎのいえの今井さん(左)と千葉大発クラフトビールプロジェクトの学生
むぎのいえの今井さん
「普段は委託醸造は受けていないのですが、学生さん達から刺激をもらえること、数学からアプローチという新しい試みで学業のお役に立てるならと快諾しました。プロの目からみても、よくできたレシピだと思います。初めて組み合わせるレシピなので、どんな味になるのか楽しみですね」
新しいクラフトビールの名称が発表されるのが楽しみです!
完成したビールを試飲してから、名前が正式に決まるそうです。
2月に開催されるクラフトビールコンテストJBGA(Japan Great Award)へ出品されます。
今回は瓶での販売はなく、「むぎのいえ」でのみイートイン提供されるのでお見逃しなく。
詳しい発売日は、千葉大発クラフトビールプロジェクトTwitterまたはむぎのいえのInstagramをチェックしてみてくださいね。
荻原教授によると、千葉大学の中にクラフトビールの醸造施設をつくる構想もあるとか。
「開発した手法に汎用性をもたせて、将来的にソフトウエア化したいと考えています。タッチパネルのようにして、卒業記念などで簡単にオリジナルクラフトビールをつくれたら面白いですね」とお話しされていました。
千葉大発クラフトビールプロジェクトの今後がとても楽しみです。
理学部をはじめ、教育学部や法政経学部など多様な学生がプロジェクトに参加
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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